イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が激しさを増す中、中国の王毅外相は、問題解決のための国際会議を開催するよう提案しました。

中国外務省の発表によりますと、中国の王毅外相は12日、ブラジルのアモリン大統領特別顧問と電話会談しました。

この中で、王毅氏は「中国はすべての当事者に対し、戦闘のさらなる拡大を防ぐよう、自制と状況の沈静化を求める」としたうえで、「パレスチナ問題の本質は、パレスチナの人々に正義がもたらされていないという事実にある」とイスラエルを批判しました。

そのうえで、「問題を打開するため、パレスチナの人々の正当な権利を実現できるよう真の和平交渉を一刻も早く再開すべきだ」と述べ、国連安全保障理事会の緊急開催を支持するとともに、「より権威と影響力のある国際和平会議をできるだけ早期に開催するよう」提案しました。

ブラジルは国連安全保障理事会の議長国で、13日に会合が開かれるのを前に中国側の立場を伝えたものとみられます。

中国政府はハマスとイスラエルによる戦闘が始まって以降、パレスチナ側に配慮する姿勢をとっており、ハマスを直接非難することは避けています。