■サッカー国際親善試合 日本代表 4-1 カナダ代表(13日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)

サッカー日本代表(世界ランク19位)とカナダ代表(同44位)の親善試合が行われ、日本が4-1で勝利し、国際Aマッチとしてはエルサルバドル戦(6月15日)から5連勝を飾った。

試合開始わずか2分で田中碧(25)が先制ゴールを決めると、相手のオウンゴール、中村敬斗(23)の2戦連続弾で前半は3-0で折り返す。後半は田中がこの試合2ゴール目を奪ったが、終盤に失点し無失点での勝利は逃した。日本は次戦17日にW杯アジア2次予選前最後の親善試合としてチュニジア戦(神戸)に挑む。

過去の対戦成績は2勝1敗、W杯開催国のカナダとの一戦。スタメンはGK大迫敬介(24)、DFが中山雄太(26)、町田浩樹(26)、毎熊晟矢(25)、冨安健洋(24)。MFに遠藤航(30)、伊東純也(30)、南野拓実(28)、田中碧(25)、FWに浅野拓磨(28)、中村敬斗(23)が起用された。体調不良により三笘薫(26)は欠場、スペインリーグで日本人初の月間MVPを獲得した久保建英(22)はベンチスタート。

序盤から敵陣に攻め込む日本は、前半2分、連続攻撃からこぼれた球を田中がペナルティーエリアの外からミドルシュートを決め、日本が先制。

早い時間帯で得点を挙げた日本だが、カナダも徐々に対応し始め、前半20分にはバイエルン・ミュンヘン所属のA.デイヴィス(22)が縦のパスに走り込み、キーパー大迫と接触して転倒。VARチェックにより大迫のファウルとなりカナダのPKとなったが、大迫が足で止めるファインセーブ。

追加点が欲しい日本は27分、ペナルティーエリア右から伊東がクロスを上げると、フランスの同じチームでプレーする中村が走り込んでヘディングシュートも枠の外。さらに中村はセットプレーから右足で直接ゴールを狙うが惜しくもクロスバーに当たる。

だが40分、浅野の左からのクロスに、戻ったデイヴィスがクリアしたがGKに当たりオウンゴール。さらに直後の42分、ボールを奪った浅野がスピードに乗って敵陣に切り込むと、ゴール前でパスを受けた中村が冷静にDFをかわし、ゴール右上に狙ってシュートを突き刺した。中村は代表戦4試合で4ゴール目。前半は3-0で折り返す。

後半は冨安に代わって谷口彰悟(32)がピッチへ。開始早々、後半4分、前回W杯以来の代表招集となった南野からの浮き球を伊東がペナルティーエリアで受けると、浮かせる絶妙なパスを送り、ゴール前で田中がハーフボレーでシュートを決め4-0。田中はこの試合2ゴール目。

だが後半11分にボールを持った中村が後方からタックルを受け倒れる。中村は立ち上がれず担架で運ばれ、日本は1人少ない状況に。16分に中村に代わって旗手怜央(25)、遠藤に代わって伊藤敦樹(25)が入った。

終盤にかけても日本が主導権を握る中、川辺駿(28)、古橋亨梧(28)、橋岡大樹(24)らも投入され、攻撃の手を緩めず。だが44分、自陣で左サイドからクロスを入れられると、キーパー大迫が弾いたボールを押し込まれこの試合初の失点。それでも最後まで攻めの姿勢を崩さず勝利を収めた。攻撃陣はエルサルバドル戦から5戦連続で4得点以上を挙げ、国際Aマッチは5連勝となった。