10日、4位でシーズンを終えた楽天イーグルスの石井一久監督が12日、監督退任を正式に表明。「優勝できず、一つのビジョンを達成できなかった」と退任を決意した理由を明らかにしました。

今シーズン限りでの退任が決まった石井監督が12日、報道陣の取材に応じました。

楽天 石井一久監督:
「契約期間の中でチームの結果というかビジョンを明確にできなかったところは自分の責任と思ったので決意しました」

2018年からGMや監督を務めてきた石井氏に球団は新たなポストを用意。来シーズンはシニアディレクターとしてチームを支える側に周ります。

石井一久監督:
「選手の編成や契約というところではなく、もう少しチーム全体を広く見て社長にアドバイスだったりをして、チームがいい方向に向いていくにはどうしたらいいか、育成でどうやったら育っていくのかいろいろなことを話し合って、そういう方面をしっかりやっていきたい」

球団創設から20周年の節目となる来シーズン。新たな立場で4位からの巻き返しを図ります。

石井一久監督:
「次の年が創設20周年というのもありますし何とか歓喜を持ってこられるように、微力ですがしっかりサポートして新しいチームとして生まれ変わる姿を見てほしい」

一方、球団の森井社長は石井氏に期待する役割について「国内外のコネクションに期待している。チーム作りを俯瞰的に見てアドバイスしてほしい」と話しています。

また、新監督の人物像として若手育成を課題にあげた上で、「1軍・2軍の連携が必要でコミュニケーションがとれることが一番求められる」と述べました。