片道約100万円です。
プライベートジェット機のチャーターサービスを始めた東京のベンチャー企業が12日、鳥取県で初フライトを行いました。
そして、乗客第1号となったのがなんと平井知事なんです。
一体なぜなのでしょうか?

12日、鳥取市の鳥取砂丘コナン空港に現れた1台の小型ジェット機。

東京に本社を置く「マイクロジェット」が使用するアメリカ・セスナ社製のジェット機です。

記者 安松裕一
「ジェット機の機内です。思ったより狭くなく、シートの座り心地もよく快適です」

世界で最も小型というこの機体。パイロットのほか乗客の定員は4人。座席は向い合わせとなっています。

マイクロジェットは今年1月に設立されたベンチャー企業、国内でプライベートジェットのチャーターサービスを行います。

10日から事業を開始しましたが、最初のフライトの地として選ばれたのは鳥取県、そして最初の乗客は平井知事です。
一体なぜなのでしょうか?

マイクロジェット 西久保愼一代表取締役会長
「(鳥取県は)特に海外のお客様に好まれるような観光資源が多い。平井知事には以前米子にスカイマークが就航した時に随分お世話になりまして、ぜひファーストカスタマーとして、我々が事業認可を取って最初のお客様になっていただきたいと思って声掛けさせていただいた」

マイクロジェットの西久保会長は航空会社「スカイマーク」の元社長。
過去米子に乗り入れていたこともあり平井知事とは旧知の仲。

また、旅行代理店が海外の富裕層向けの鳥取ツアーを企画していることもありファーストフライトが鳥取県で行われることになったのです。

この小型ジェット機の速さは時速400キロ以上。たとえば鳥取から東京までは約1時間で料金は片道約100万円。コストを抑えた小型機のため相場と比べ3分の2ほどだということです。

平井知事は大山周辺などを遊覧する約15分の旅を満喫しました。

鳥取県 平井伸治知事
「すばらしい空の旅ですね。空の旅これは商品性あるなと思いました。ぜひ富裕層などハイエンドの方にこうした空の旅を山陰で味わっていただければと思った」

マイクロジェット 西久保愼一代表取締役会長
「(鳥取は)抜群にいいと思う。安心して海外のお客さんに勧められる場所」

マイクロジェットは今後、法人の国内出張需要などの取り込みを目指すほか、旅行代理店と国内ツアーなどを企画していく予定だということです。