JR東日本の新しい観光列車「ひなび(陽旅)」が今年12月にデビューするのを前に、11日、車両が報道陣に公開されました。

11日午前10時半すぎ、JR盛岡駅の在来線ホームに新しい観光列車「ひなび(陽旅)」の車両が入りました。
主に岩手県と青森県での運行が予定されている列車のコンセプトは、「北東北の自然」と「地域とのつながり」です。

(リポート)
「ひなびのロゴマークには人と人を結ぶ、助け合い、絆を表現するように『むすび』のイメージが表現されています」

「リゾートあすなろ」や「さんりくトレイン宮古」として運行されていた2両編成の車両を全面リニューアルし、窓の下には花吹雪や波の模様で豊かな自然を表現しました。

車両の最大の特徴が「展望室」です。

(リポート)
「大きな窓から迫力のある車窓の景色を望むことができます」

全ての座席が指定席で、普通車とグリーン車に分かれ、どちらも大きな車窓から景色をゆったりと楽しむことができます。
「ひなび」は今年12月23日、東北本線の盛岡駅―花巻駅間と釜石線の花巻駅―釜石駅間で臨時の団体列車としてデビューすることが決まっていて、岩手の観光地を結ぶだけでなく走る観光資源としても期待されます。

(JR東日本盛岡支社 地域共創部 小坂一将 地域連携ユニットリーダー)
「里から山を抜け海に向かうといった旅の景色の移ろいを楽しんでいただきたい。お客様と地域の皆様に愛される列車にしていきたい」

「ひなび」は14日の「盛岡駅まつり」で一般公開されます。