水俣病特別措置法から漏れた原告全員を水俣病と認定した大阪地裁の判決に、熊本県と国が控訴したことを受け、早期決着を求める原告からは悲痛な声が上がっています。
10月10日(火)、控訴期限まであと1日。蒲島知事は会見を開きました。
蒲島知事「この度、控訴することにいたしました」

原告128人全員が水俣病に罹患していると認定された大阪地裁の判決を蒲島知事は「過去の判決と大きな相違がある」としました。
また同日、国も控訴し早期救済を求めてきた原告たちの声は届きませんでした。

原告 前田芳枝さん「私たちが死ぬのを待っているの?そういうことしか思い浮かんでこないというか、切り捨てられていると。一刻も早い解決を願う」
また、原告側弁護団の徳井義幸(とくい よしゆき)団長は「これ以上裁判を続けるのは人道に反する」と批判しました。

水俣病の公式確認から半世紀以上がたち、被害者の高齢化が進んでいます。














