アメリカのバイデン大統領は、ハマスによる攻撃を「悪の所業だ」と強く非難。一方、EU=ヨーロッパ連合は、イスラエルがガザ地区への食料や電力などの供給を遮断すると宣言したことについて、「国際法に反している」と指摘しました。

アメリカ バイデン大統領
「血まみれの手のテロ組織ハマス。その目的はユダヤ人の殺害だ。まさに悪の所業だ」

バイデン大統領は10日、ハマスを激しく非難するとともに、「アメリカはイスラエルと共にある」と述べ、イスラエルとの連帯を改めて強調。3日連続でイスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、「迅速かつ断固とした対応をとる」と伝えたことを明らかにしました。

また、アメリカ人の死者が14人にのぼり、複数のアメリカ人がハマスに拘束されていることが判明したと話し、救出に向けて情報当局などにイスラエルと連携をとるよう指示したとしています。

一方、EUのボレル外交安全保障上級代表は10日、イスラエル政府がガザ地区への食料や電力などの供給を遮断すると宣言したことについて「国際法に反している」と指摘しました。

EU ボレル外交安全保障上級代表
「イスラエルには自衛の権利がある。しかし、国際人道法に従って行われるべきだ。一部の決定は国際法に反している」

緊急の外相会合後の会見で話したもので、ボレル氏は「パレスチナ人全員がテロリストというわけではない」と強調。会合では、パレスチナへの支援について「2、3か国を除く、多くの加盟国が継続すべきと述べた」と明らかにしました。