「計画に異議を唱えたい」声をあげた県外遺族
普天間基地の移設のため進められている名護市辺野古の埋め立て工事。沖縄防衛局の計画では、埋立てに使う土砂の採取場所に本島南部も含まれています。

南部の土砂には遺骨が混じる可能性があるとして、基地建設に使うことは『人道に反する』と反発が広がっています。
県は防衛局の計画を不承認としてきましたが、先月、この不承認に端を発した裁判で県の敗訴が確定。防衛局の計画が大きく前進する結果を、黙って見過ごすことが出来ず「計画に異議を唱えたい」と米本さんは沖縄を訪れたのでした。
しかし早朝の便を使っても、沖縄に到着したのは10時半頃。防衛局とのアポは11時半とタイトなため、公共交通機関では間に合いません。
米本さんが頼ったのは遺骨収集ボランティア、ガマフヤーの具志堅隆松さんでした。

防衛省との意見交換会を定期的に主催し、防衛省の計画撤回を求め遺族の声を届ける機会を作ってきた具志堅さん。今回米本さんが行う県外遺族として単独での要請活動は、具志堅さんが知る限り初めてだといいます。
遺骨収集ボランティア ガマフヤー 具志堅隆松さん
「本土から女性が一人で声を上げるという事を私は多くの人に知って欲しいと思う。それくらい重要なことなんですよ」
医療機器メンテナンスの仕事を休んで、米本さんの思いを後押しします。
北海道の遺族 米本わか子さん
「戦没者の皆さん、どの家庭も苦労してきているから手足動くものが行くのは普通のことかな。お祖父ちゃんのことに関しては、お祖父ちゃんに動かされている感じがいつもする」