暗号資産への投資を名目に60代の男性が購入代金や手数料などと称して約6300万円を騙し取られました。警察が特殊詐欺事件として捜査しています。
被害に遭ったのは青森県内に住む60代の男性です。警察によりますと男性は2023年6月下旬、SNSで株投資に関する広告を見つけ、無料通信アプリでやり取りを始めた「伊藤」から紹介された投資アシスタント「優美yumi」とやり取りを始めました。
その後、暗号資産取引所のサイトを勧められ「この取引所にアカウント登録すれば2万円もらえる」などというメッセージが届いたため登録をしたところ、男性の口座に2万円が振り込まれたということです。
さらに「優美yumi」から「この暗号資産を買えばもうかる」などと暗号資産への投資を勧められた男性は8月17日から9月25日までに15回にわたり約4700万円余りを指定された個人名義の口座に振り込みました。
9月下旬に男性がサイト上で暗号資産を売却したところ利益が3億6000万円になり、出金しようとしたところ「出金する場合、税金として1600万円が必要」といった指示があり、さらに1600万円を振り込みました。
その後、サイト側から罰金を払わなければ、これまでの資産が没収されるというメッセージが届くなどしたため不審に思った男性が弁護士に相談したことで事件が発覚しました。
青森県内で発生した特殊詐欺による被害額としては最も高く、警察が捜査するとともに投資話などを勧められた場合には家族や知人、警察などに相談して絶対に一人で対応しないよう呼びかけています。