今年8月、神奈川県鎌倉市のJR東海道線で走行中の電車が電柱にぶつかった事故について、JR東日本は電柱のひびから雨水が入って腐食が進んだため電柱が折れたことが事故の原因だと発表しました。

JR東日本 渡利千春副社長
「多くのお客様にご迷惑をおかけしたことを改めてお詫び申し上げます」

JR東日本は、今年8月に鎌倉市のJR東海道線で走行中の電車と線路側に傾いた電柱がぶつかった事故について会見を開き、改めて謝罪しました。

その上で、原因は電柱に何らかの要因で力が加わったことで根元部分でひび割れが発生。そのひびから雨水が入り、電柱の中の鉄筋が腐食したため10本ある鉄筋のうち3本が折れたほか、1本の腐食が進んだ結果、電柱が電車とぶつかる角度にまで傾いたと明らかにしました。

ひび割れは電柱に力が加わらない場合は閉じるということですが、この電柱は常に線路側に一定の力が加わっていたため、ひび割れが閉じない状態だったといいます。

JR東日本は、同じようにひび割れが閉じない可能性がある電柱99本について、今後補強をするなど対策を進めるとしています。

JR東日本によりますと、8月の事故では、乗客・乗員合わせて8人がけがをしたほか、12人が体調不良を訴えたということです。