ノーベル文学賞が今夜、発表されます。毎年注目を集めているのが、作家の村上春樹さん。世界中で高い評価を受けていますが、中国でも根強い人気を誇っています。そのワケとは。
北京市内の書店。最も目立つところに置かれているのが、村上春樹さんの作品です。
北京市民
「高校生の時に読んで、いいなと思いました。印象に残っているのは『1Q84』と『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』です」
「彼の文体が好きです」
若い人を中心に、中国でも根強い人気を誇る村上さん。その理由について、「猫を棄てる」などを翻訳しているイエ・イーさんは次のように話します。
翻訳家 イエ・イーさん
「日本と中国は同じ東アジア文化圏にあり、中国の読者が登場人物に感情移入しやすいからだと思います」
また、村上さんの描く「都会で暮らす若者」の姿が、急速に都市化が進んだ中国の若者の心をとらえたのではないかと分析します。
翻訳家 イエ・イーさん
「社会の発展が早いことが人々の圧力となり、心の空虚さや孤独を生むことを彼は描きました。それが中国の読者の心理と重なり合ったのです」
村上さんの作品には中国を舞台にしたものが多数あります。「猫を棄てる」は「父親の中国での戦争」に向き合った作品です。中国ではどう受け止められているのでしょうか?
翻訳家 イエ・イーさん
「『猫を棄てる』は戦争を直視することが、父と息子の和解のカギになっているのだと思います。戦争と正面から向き合った作者の姿勢が、中国の読者に受け入れられたのだと思います」
北京の大学で村上さんの研究をしているヨウ・ヘイセイさんは、中国のファンは村上さんのライフスタイルに関心を持つ人が多いといいます。
北京外国語大学 ヨウ・ヘイセイ准教授
「村村上春樹はマラソンをする作家で、ああいう人がマラソンをするので、自分も同じようなライフスタイルを求めている読者もいると思います。 村上春樹も言ったように、人にはそれぞれ自分の物語がありますよね。村上春樹の書いた物語を読んで、それを通じて自分の物語になる。読者がそれを読んで、求めているものと一致していると思います」
ノーベル文学賞について中国の市民は。
「受賞は間違いなく彼の励みになると思います。でも作品自体が素晴らしいので、必ず必要だとは思いません」
注目の文学賞発表は、日本時間の午後8時からです。
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