中国の輸入禁止措置で行き場を失っている青森県産のホタテを応援する動きが首都圏でも広がっています。スーパーに特設コーナーが登場したほか農林水産省の食堂ではコロッケやカレーに使われ、消費拡大に一役買っています。
農林水産省の庁舎にある食堂では、青森県産ホタテを取り入れたココナッツカレーや味噌ラーメン、コロッケなど合わせて8種類のメニューが10月2日から13日まで提供されています。食堂は職員だけでなく一般の人も利用でき、仕事で訪れた人や学生も青森県産ホタテを味わいました。
県産ホタテメニューを食べた人は
「身がプリプリしておいしくて、また食べたいなと思った」
「改めて(青森が)ホタテの名産地ということを知る機会になりました」
このイベントは輸出先の8割以上が中国となっている青森県産ホタテの消費拡大を目的に、農林水産省と食堂を運営する業者が青森県と協力して企画しました。
食堂を運営する会社の担当者は
「我々としては一過性で終わらず、ホタテを消費することを継続して行っていきたい」
一方、東京・青梅市のスーパーでは殻から取り出して加熱した県産ホタテが3日から店頭に並んでいます。10月7日まで首都圏を中心に114店舗で特設コーナーを展開して販売に力を入れます。
購入した人は
「いろいろ(禁輸措置の)情報が入ってくるとやっぱり意識しますよね。少しは力になれるかなと。わずかなお金ですけど、買えたらいいかなと思いますね」
ベイシア青梅インター店 松永雄一郎副店長
「この生産者支援が『ホタテを食べてみよう』と思っていただけるきっかけになればうれしい」
中国の輸入禁止措置で行き場を失うホタテを支援する輪が広がっています。














