黄泉の国の入り口から感謝の言葉を届けます。
島根県松江市にある、この世とあの世の境ともいわれる「黄泉比良坂(よもつひらさか)」。ここで、亡き人への思いを綴った手紙のお焚き上げが行われました。

手紙の代読(公開が許可された手紙)
「今度生まれ変わっても私の息子でいてください。もしも願いが叶うならもう一度会いたい…」

代読されているのは、亡き人への思いを綴った手紙です。
島根県松江市東出雲町の「黄泉比良坂」。日本最古の歴史書「古事記」では、黄泉の国、つまり「あの世」と現世の境との神話が伝わっています。


東出雲ライオンズクラブでは、今は亡き愛する人へ感謝の気持ちを伝えてもらおうと、全国から届いた手紙を奉納するイベントを開催していて、今年は約1200通の手紙が集まりました。

手紙の代読(公開が許可された手紙)
「かずよちゃんが、あなたと結婚してよかったよと言ったのを聞きましたか?お母さんはしっかりと聞きましたよ。ものすごくうれしかったよ。よしくんもうれしかったと思ったでしょうね。よしくん本当にありがとう、そしてさようなら」

集まった手紙は天に向けてお焚き上げされ、およそ100人の来場者が感謝の言葉とともに次々と手紙を送り出していました。


中には、亡き両親に3年続けて手紙を書いた人も。

参加者
「今更っていうところはあるんですけど、これまでに直接言えなかったことが言えるようになって、年々ありがとうって言えることが増えている気がします」

感謝の言葉を伝えるお焚き上げは、来年も行われるということです。