岸田総理が代表を務める政治団体がおととし受け取った寄付金10万円を政治資金収支報告書に記載しなかったことなどについて、松野官房長官は、「事務的なミス」だと述べました。

松野博一官房長官
「お尋ねの件については事務的なミスであり、総理から事務所に対し速やかに報告するようすでに指示されているものと承知している」

岸田総理が代表を務める自民党・広島県第一選挙区支部は、おととし9月に受け取った寄付金10万円を政治資金収支報告書に記載していませんでした。

このほか、岸田総理の資金管理団体など複数の収支報告書にも、寄付を受けた日付や団体名が間違っているケースがあったということです。

岸田総理の事務所担当者は、「一部はすでに訂正している。その他の分は広島事務所にも確認し、週明けにまとめて訂正する」と話しています。

松野官房長官は、午前中の記者会見で「事務的なミス」だと述べた上で、総理から事務所に対し訂正するよう指示があったと明らかにしました。

岸田総理は、去年、おととしの衆院選で提出した選挙運動費用の収支報告書に「但し書き」のない空白の領収書が98枚あったことが発覚し、事務所に再発防止を指示していました。