置き去りをなくすために きょうからでも出来ること

「車の中に子どもが置き去りとなり亡くなる」という痛ましい事故が相次いでいます。秋とはいえ気温が上がる日もあり、また10月でも車内は50度以上まで上がることもあるといいます。

このような事故が起きないために、きょうからでも私たちに出来ることはあるのでしょうか?

岡山市北区下伊福上町にあるJAF(日本自動車連盟)岡山支部の建部拓さんに、実際に乗用車を用意していただき、きょうからでも実践できる方法を伺いました。(※2023年9月11日掲載の記事を一部抜粋・加筆したものです)

①車での出発時に「必要な荷物を子どものそばに置く」

(JAF岡山支部 建部拓さん)
「一人で乗っている場合、荷物を助手席に置いてしまいがちなんですけど、例えば外出に必要な荷物などを、車での出発時にチャイルドシートの前に置いておけば、子どもを降ろすのに荷物を取りにまわるので、子どもがいることに気が付けると思います。子どもの顔を見に行くように仕向けていくことがとても大切」

②チャイルドシートを運転席の対角線上に設置

このほかにも、チャイルドシートを死角になる運転席の後ろではなく、対角線上に置くこともポイントだと言います。今後、気温も下がり過ごしやすい季節を迎えますが、10月でも車内は50度近い温度まで上昇するということです。

(JAF岡山支部 建部拓さん)
「誰かが見てくれているのではなくて、大人一人一人が、子どもの命を自分が守るという意識を持って対応してもらうことが不可欠だと思います」

大人の油断が子どもの命を危険に晒します。「少しの時間だから大丈夫…」ではなく、車を離れる際には、子どもを一緒に連れていくことが重要です。