■アジア大会 5日目(28日・中国 杭州アクアティクスセンター)

競泳・女子200m平泳ぎで、今年6年ぶりに代表に復帰した今井月(23・バローHD/東京ドームスポーツ)が、2分26秒41で銅メダルを獲得した。男子200m平泳ぎでは渡辺一平(26、トヨタ自動車)が銅メダル。同種目で日本勢18大会連続のメダルとなった。女子4×200mフリーリレーは7大会連続の銀、男子4×100mフリーリレーは銅メダルだった。

女子200m平泳ぎは日本勢2人が決勝へ進んだ。後半に強い今井が100mを5位で通過。メダル争いに加わり、150mで一つ順位を上げた。最後はタッチの勝負を制し、4位に0秒02差で銅メダル。「メダルは最低でも獲りたかったのでホッとした」と語った。前日100m平泳ぎで金メダルを獲得していた青木玲緒樹(28、ミズノ)は前半積極的な泳ぎを見せたが後半失速、2分28秒07で6位だった。

1954年のマニラ大会から17大会連続メダルを獲得している“お家芸”、男子200m平泳ぎは100m平泳ぎで5位の渡辺と日本記録保持者・佐藤翔馬(22、東京スイミングセンター)が決勝に進んだ。

最初の50mは、世界記録保持者・中国の覃 海洋(24)が世界記録を上回るペースでレースを展開。渡辺も積極的な泳ぎを見せ、150mを韓国のチョ・ソンジェ(22)に0秒14遅れの3位で通過。メダル争いを繰り広げた。ラストの50mに入り4位を泳いでいた18歳の董 志豪(18、中国)が猛追し銀メダル。チョ・ソンジェとの銅メダル争いを渡辺が制し、日本勢18大会連続のメダルを守った。佐藤は2分14秒06で8位だった。

前回金メダルを獲得していた男子4×100mフリーリレーは、第1泳者・中村克(29、イトマン東進)、第2泳者・松元克央(26、ミツウロコ/三菱養和スイムスクール)、第3泳者・田中大寛(22、早稲田大)、第4泳者・五味智信(20、ヨコハマスイミングクラブ/明治大学)の布陣で臨み、3分14秒26の銅メダル。

女子4×200mフリーリレーは第1泳者・白井璃緒(24、ミズノ)、第2泳者・池本凪沙(21、イトマン東京/中央大)、第3泳者・小堀倭加(23、あいおい/湘泳会)、第4泳者・難波実夢(21、JSS /近畿大)で7分55秒93、7大会連続銀メダルを獲得した。

日本勢3大会ぶりのメダルに挑んだ男子50mバタフライの川本武史(28、トヨタ自動車)はメダルまで0秒1の23秒54で5位。男子800m自由形は竹田渉瑚(28、オーエンス)が7分54秒49で5位、田淵海斗(21、NEC グリーンスイミングクラブ溝の口/明治大)が8分02秒00の6位だった。

女子50m自由形の池江璃花子(23、横浜ゴム)は午前中の予選で25秒68の組3着。決勝に進むことができなかった。29日は女子50mバタフライへの出場を予定している。