27日、山口県内にインフルエンザの流行発生注意報が発表されました。記録が残る2005年以降で最も早い発表という異例の事態に、どういった対策ができるか医師に聞きました。
山口市のクリニックには、発熱などの症状を訴える患者が訪れていました。

たはらクリニック 田原卓浩院長(県小児科医会会長)
「この2、3週間で急速に患者さんの数が増えているのではないかと思います」
クリニックではきょう、インフルエンザと診断された患者もいました。今月24日までの1週間に県内67の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は716人、1医療機関あたり10.69人でした。山口環境保健所管内は1医療機関あたりの患者数が33.25人と県内で最も多くなっています。
田原院長
「この時期にインフルエンザの流行がきたっていうことは、非常に珍しい」
この時期としては異例の「流行発生注意報」の発表を不安に感じている人も多くいます。
まちの人は
「コロナもあるので、ダブルで気をつけようはないですが、今まで通り手洗いうがいを徹底して。マスクもしますね。やっぱりちょっと気にはなるので」
「かかったら子どもが小さいから、かからないようにはしなきゃなとは思っています」
「上の子の小学校で、先週かな、学級閉鎖がありました」
28日、山口県内の19校でインフルエンザにより、学級閉鎖となりました。山口市の西京高校でも、1クラス8人の感染が確認されたため、きょうとあすに2日間、1クラスを学級閉鎖しました。

田原院長
「一定の基準を超えるような感染者の数ということになった場合には、学級閉鎖というそういうことで防御するっていうこの判断、開始を速やかにしていただくことが必要だろう」
たはらクリニックでは、例年よりも2週間早い今月19日から、インフルエンザのワクチン接種を始めました。インフルエンザワクチンは、新型コロナのワクチンとの同時接種も可能です。
田原院長
「家族、勤務先、集団の中にいらっしゃれば、ゾーンディフェンスといいますか、みんなで受けて防御するというそういうことも大事だろうと思います」
今回の流行は、医師でも予測できない状況で、今後もマスクの着用やうがい・手洗いなどの基本的な感染対策の徹底も必要だと指摘します。
田原院長
「今後の感染症に対する対策も想定外とならないよう、いろんなことを想定しながら対策を取らないといけないと思います」














