9月22日に今シーズン初めて一軍昇格した銀次選手。その日、2点を追う7回に2アウト1塁2塁で代打がコールされると、球場は今年一番の大歓声に包まれた。久々に聞く銀次選手の登場曲、久々に歌われる銀次選手の応援歌。
「そーれう・て!ぎんじ!しょーりーのためーにー」
残念ながらヒットは出なかったが、みんながこの時を待ちわびていたことがよくわかる光景だった。
そして、9月25日のファイターズ戦。同点の9回に代打で登場すると、勝ち越しタイムリー。この一打が号砲となり、打者12人の猛攻で一挙8得点。
今シーズン134試合目の初安打は、チームを171日ぶりのAクラスへ押し上げる貴重な一本となった。
楽天 銀次選手:
「我慢のシーズンでしたけど、残り試合出たら必ず打つので、応援よろしくお願いします」
ビジターに詰めかけたファンは、お立ち台に上がった銀次選手の言葉と勝利の余韻に酔いしれた。
1勝の重みが増してくるシーズン終盤は、経験豊富な選手の一打が頼りになる。