平成29年(2017年)10月、熊本地震からの復旧工事が終わり、通行再開したばかりの長陽大橋と架け替え工事が続く阿蘇大橋を上空から撮影しました。当時ニュースはこう伝えています。

「行楽の秋を迎え、観光客などの車が行き交う南阿蘇村の村道栃の木~立野線、阿蘇長陽大橋ルートです。南阿蘇村では熊本地震で阿蘇大橋が崩落、長陽大橋も被災し通行ができなくなり、村内の立野地区や熊本市方面と結ぶ国道57号線と村の中心部を走る国道325号線が分断されました。長陽大橋ルートは管理者の村に代わって国が24時間態勢で復旧工事を進め、地震の発生から500日を数えた8月27日、待望の再開を果たしました。

熊本インターから南阿蘇村の役場までこれまで迂回路で1時間かかっていたものが35分になるなど、熊本市方面からのアクセスが格段に改善されました。長陽大橋から一望できる北向山(きたむきやま)の原生林は熊本を代表する紅葉スポットです。秋が深まるとともにさらに見どころが増える長陽大橋ルート。地域の復興に向けた「希望の架け橋」となることが期待されています。

一方、長陽大橋のすぐ隣で架け替えが進むのは新しい阿蘇大橋です。崩落した元の阿蘇大橋があったところからは600メートル下流の場所となります。全長は元の206メートルから345メートルに伸び、地震でも倒壊しなかった長陽大橋で採用されている耐震性に優れた「PCラーメン橋」と呼ばれるコンクリート橋で造られます。完成は3年後、2020年の予定です。」