天然トラフグの取り扱い量日本一、山口県下関市の南風泊市場で25日、今シーズンの初競りがありました。
フグの初競りは、フグの本場・下関にシーズン到来を告げる恒例行事です。価格は仲買人が袋の中で競り人の指を握って希望額を伝える独特の「袋競り」で決まります。
けさの入荷は、天然ものが去年より120キロ減って80キロ、養殖ものが去年より0.5トン減って1トンでした。猛暑の影響で例年より海水温が高く、水揚げ量が少なかったためということです。最高値は1キロあたり2万2000円で、去年より6000円高くなりました。
下関唐戸魚市場・郷田祐一郎社長
「フグがまだ海の底のほうの住みやすい水温帯にいるということで、漁模様は上向いてきませんけど、徐々に水温が下がってくれば、いくらか釣れてくるのではないかと期待しております」
トラフグは主に関東や関西方面に出荷されます。