歌謡コーラスグループ「ロス・インディオス」のリーダーでボーカルの棚橋静雄(たなはし・しずお)さんが19日、多臓器不全のため、埼玉県戸田市の病院で亡くなりました。85歳でした。葬儀・告別式は今月22日、23日に親族のみで執り行われたということです。

棚橋静雄さん



棚橋さんは1938(昭和13)年7月25日、東京都出身。1962(昭和37)年、中南米音楽を中心に音楽活動を行い、1968(昭和43)年5月発売の「コモエスタ赤坂」、同年8月発売の「知りすぎたのね」の連続ヒットで、歌謡ムードコーラスの代表的存在になりました。1979(昭和54)年には故シルヴィアさんとともに歌った「別れても好きな人」がミリオンセラーを記録し、翌年1980年、NHK紅白歌合戦に初出場しました。

棚橋静雄さん



2022(令和4)年3月、東京・中野サンプラザホールで開催された結成60周年のコンサートを機に引退しましたが、「ロス・インディオスの名前と楽曲を後世に残したい」という思いから、今年8月「新メンバーオーディション」を実施。亡くなる直前に新メンバーが決まったばかりでした。新メンバーは来月27日、東京・江戸川区総合文化センターで開催される「日本歌手協会 第50回歌謡祭」で発表されるということです。


<日本歌手協会会長 田辺靖雄さん>
ロス・インディオスのリーダーとして昭和の歌謡ムードコーラスブームの一角を担い、多くのヒット曲は時代を象徴するもので、日本の歌謡史に刻まれていくでしょう。“流行歌”の華やかさと、儚さを見事に体現してくれました。歌手協会では棚橋さんの意を受けて、新メンバーの選考をしたばかりの訃報。まるで後継者を決めて旅立ったみたいな感じがします。心からご冥福をお祈りいたします。

<日本歌手協会 顧問 菅原洋一さん>
なにしろ二人とも売れない時代からの付き合いですからね。同じ事務所で僕が先に『知りたくないの』で世に出たら、すぐ『知りすぎたのね』がヒットして。思い出は尽きません。去年の60周年のコンサートにはゲストで歌わせてもらい、頑張ろうと励まし合ったのが最後でした。私は今年90才。こっちが年上なのにね・・・。昔の仲間が先に旅立って行くのは、あまりに悲しすぎます。天国でもいい声で歌ってください。

【担当:芸能情報ステーション】