山口県立大学が高校・大学の一貫教育を目指して設置を進める付属高校について、県立大は周防大島高校の付属化に向けた設置者の変更を県教育委員会に要望しました。

県立大学の岡正朗理事長が21日、県教育庁を訪れ、繁吉健志教育長に要望書を手渡しました。

県立大学 岡正朗理事長
「周防大島高校という推薦を頂きました。県立大学としては設置者変更についてご理解とご協力をぜひとも頂きたいと思いまして」

県立大学の付属高校設置は、高校から大学まで7年間の一貫教育で、県内で活躍する人材を育てる狙いです。県立大学や県の幹部らでつくる協議会は今月14日、周防大島高校を候補とすることを決めました。きょうの要望は、これを受けてのもので、現在、県となっている設置者を公立大学法人山口県立大学に変更するよう求めています。

岡理事長は「周防大島高校の教育活動が、県立大学のすべての学科と教育的なつながりがある」とした上で「他県への若者の流出が多い県東部に設置することで、県外流出の防止が期待できる」と説明しました。繁吉教育長は「これから高校に入る子どもたちのことを第一に考え、設置者変更の議論を進めたい」と応じました。

周防大島高校は普通科と地域創生科の2つの学科があり、県内の公立高校では唯一、全国から生徒を募集しています。

岡理事長
「1日も早く郷土に対する愛情を持った、そして優秀な人材をお見せするのが必要だというふうに考えておりましたし、それを3年プラス4年という形でしっかり取り組めるということ、これが私たちの強い願いでしたので、その第一歩になるのかなというふうに思っております」

県立大学では、2026年4月の開校を目指しています。