見た目や味に問題があり、食べるには適さないとされる魚や貝。そんな海の資源をおいしい缶詰にする高校生のアイデアコンテストに島根県の高校生が出場。使う食材は、ウニはウニでも嫌われ者のウニです。
島根県立浜田高校の生活科学部の生徒たちが作るのは、水餃子の缶詰です。
高校生が地域の課題魚を活用したオリジナル缶詰を開発する、日本財団「海と日本プロジェクトLOCAL FISH CAN グランプリ決勝大会」に、この缶詰で挑みます。
この缶詰のメインの食材が、嫌われ者のウニ、「ガンガゼウニ」です。
と、いうのも…。
浜田高校 生活科学部 佐々木美智 部長
「ワカメとかを食べてしまって磯焼けの原因になっているという事実を知ってこのガンガゼウニを選びました」
ガンガゼウニは、一般的に知られるムラサキウニやバフンウニに比べて苦みや臭みが強く、ほとんど食べられていません。
また、海藻を食べるため、いわゆる磯焼けの原因になっていて、その駆除が課題になっています。島根県浜田市では、釣りエサ用に処理されているとのことです。
さらに、浜田高校の生徒たちは、タレストリスという寄生虫が付着し見た目が悪くなることで廃棄されてしまう、ワカメにも注目しました。
そして、出来たのが水餃子の缶詰。その名も「浜っ子ギョーザ」です。
浜田高校 生活科学部 佐々木美智 部長
「ワカメを活かそうと考えたらスープもあるし、焼き餃子より水餃子の方がいいかなと思って水餃子にしました」
ガンガゼウニをメインの食材に、その他にも、島根県の特産「のどぐろのすり身」や、「焼きアゴだし」なども入っています。
材料のラインナップだけを聞くと、いかにも美味しそうな気がしますが…
浜田高校 生徒
「口の中に最後に残る変な味ってウニじゃない?」
「わからん」
「おいしいんですよ、おいしいけど、好みじゃないです」
生徒の皆さんは、納得のいかない様子。
そこで、地元の水産加工業者からアドバイスをもらいました。
シーライフ 河上清貴 専務取締役
「うまみが強いね、アゴだしを入れると。缶詰にするとここからもう一回火が入るじゃん。もっと煮詰まる。だからちょっと薄く作っとかないといけないです」
LOCAL FISH CAN グランプリでは、優秀な作品は全国の人に味わってもらうため、実際に商品化され、販売もされます。
したがって、缶詰としての完成度が求められるのです。
シーライフ 河上清貴 専務取締役
「缶詰にするのでそのまま食べるので、食べやすくします。その中でも魚の味がしっかり残るようアドバイスしています」
プロからアドバイスをもらい、苦みを取るよう、玉ねぎやショウガを入れてみることにしました。
じつは、浜田高校は去年、このコンテストにチャレンジするも、2次審査で落選。決勝大会には進めませんでした。
決勝進出が決まった今年こそは、ふるさとの海の課題に向き合うだけでなく、美味しいと言ってもらえる缶詰を目指し、グランプリ獲得に挑みます。
浜田高校 生活科学部 佐々木美智 部長
「この水餃子を全国に広めて浜田をより有名にして優勝したいなと思っています」
LOCAL FISH CAN グランプリ決勝大会は、全国57チームから選ばれた9チームのみが出場し、10月8日、東京で開催されます。














