鳥取県米子市の米子城跡で遺構の保護などを目的に伐採された木が置かれたままになっていましたが、20日から米子市は搬出作業を始めました。
搬出された木は希望者に無償で配布されるということです。
360度のパノラマビジョンで米子市街を見渡すことができる、米子屈指の絶景ポイント・米子城跡。ある番組ではその絶景から「最強の城」に選ばれた米子城跡で20日に始まったのが。

記者 福光莉子
「伐採後、長らくそのままになっていた木が今チェーンソーによって小さく刻まれていきます」
米子城跡では遺構保護や眺望確保などを目的に、64本の樹木が伐採されたまま、通路の近くに置かれたままになっていましたが、20日から搬出作業が始まりました。

米子市経済部 文化観光局 深田龍 局長
「これを見られた方には色々ご迷惑やご心配をおかけしましたけども、皆さんのお声もあったことから今回搬出に向けて取り掛かることになりました。」
また、米子城跡の樹木伐採をめぐっては、ここで植物観察会を行う市民グループから貴重な植物を心配する声なども寄せられ、今年5月には伊木市長自ら現場を視察していました。
米子市 伊木隆司 市長
「適切な情報発信をしながら、市民の皆様の理解を得ながら、これからも整備を続けていきたいと思います。」

遺構の保護、眺望の確保、登山者の安全確保の観点から行われたという樹木の伐採。搬出後の樹木は希望者に無償で配布されるということです。
米子市経済部 文化観光局 深田龍 局長
「実際にいつから配布されるのでしょうと、話を聞いた方からお問い合わせもいただいているので喜んでもらえるのではないかと思っています」
米子市のシンボル・米子城跡。
搬出作業は12月ころまで続き、その後も景観に配慮した伐採が進められる方針です。