高田平野ほぼ中央の新潟県上越市の4mの地下で、少なくとも7つの時代に渡る『下割遺跡』の発掘調査が続いています。
新潟県埋蔵文化調査事業団は20日、そこから出土した“縄文時代の遺跡”を初めて報道陣に公開されました。

【山崎忠良専門調査員】
「石が赤っぽく焼けてたりするので、調理をしたりするための“炉”の跡だろうというふうに予想をつけて調査をしています」

『県埋蔵文化調査事業団』が上越市北田中の地下4mで発掘したのは、およそ4000年前に使われていた黒曜石や縄文土器です。
2002年から下割遺跡の発掘調査を続けており、今年度で11回目の調査になるということですが、これまでに、室町時代・平安時代・奈良時代・縄文時代後期など、7つの異なる時代の遺跡が見つかっています。

そのうち、縄文時代の遺跡は今回が初公開。縄文土器や炉の跡の他にも、墓の跡や家を建てる際に使う石斧が発掘されたことから、縄文人が平野部でも活動していたことがうかがえるということです。

【山崎忠良専門調査員】
「水気があり、住むにはあまり条件が良いとも思えないんですけど、人が住んでたのかなと思うとちょっと感慨深いです。こういうところにも縄文人が活動していたという評価付けができるのかなと」

『下割遺跡』では23日の土曜日に現地説明会が予定されていて、発掘現場や展示物を見学することができるということです。