子や孫への影響が続いている可能性を指摘されている「カネミ油症」の今年度の検診が長崎県長崎市でも行われました。

カネミ油症は食用油にダイオキシン類が混入し西日本一帯で被害が出た食中毒です。

母乳や胎盤を通し子供にも被害が及んでいるケースが確認されていて、国は2021年度から認定患者の子や孫を対象とする次世代調査を開始。

国は年に一回の検診を呼び掛けており、今年度、県内では長崎市と五島市の4会場で38人の次世代が検診を受診しました。

次世代の受診者(30代)
「初めてです。子どもの時から病気とか多かったので」


次世代の受診者(50代)
「私達の代からまた子供たちの代へ(影響が)いってしまうこともあるのかなというのが(不安)」

長崎県は今年度、油症被害者について独自の実態調査を行う方針で対象範囲などの検討を進めています。