2023年9月11日午後0時頃に新潟県妙高市で、佐渡島の野生で生まれた個体と推定される足環のないトキ1羽が確認されました。
今回確認された個体は、佐渡市以外の本州で確認されたトキとしては33例目で、野生下生まれの個体としては15例目となります。
佐渡自然保護官事務所によりますと、妙高市に住む人が11日、川の中州でエサを探している様子のトキ1羽を目撃し、妙高市役所に情報提供したということです。
その後、妙高市役所から妙高高原自然保護官事務所を経由して佐渡自然保護官事務所へ連絡が入り、目撃者の撮影した写真を佐渡自然保護官事務所が精査した結果、足環のない野生生まれのトキの成鳥であると確認されたものです。
佐渡島を出た本州で確認されたトキとしては33例目で、野生下で生まれたトキとしては15例目の確認となります。
なお2022年12月末現在、野生環境の中で生きていると推定されているトキは、国内で545羽だということです。
トキが飛来した場所への影響を防ぐため、佐渡自然保護管事務所では具体的な地名は公表しないとともに、トキを見つけた際には、近づかずに静かに見守ってほしいとしています。
また、トキの場所が特定されるような情報発信も控えるように呼び掛けています。