北アフリカにあるリビアを襲った洪水の被災地では、現地当局が感染症の懸念から遺体の身元の確認を待たずに集団埋葬を始めていますが、WHO=世界保健機関らは早急な埋葬を実施しないよう訴えました。
死者が7200人にのぼり2万人に達する恐れがあると市長が明らかにしている最大の被災地デルナでは、ロイター通信などによりますと、現地当局が感染症が広がる恐れがあるとして遺体の身元確認を待たずに集団埋葬を始めています。
こうした中、WHO=世界保健機関やICRC=赤十字国際委員会らは15日、早急な埋葬を実施しないように求める声明を発表しました。声明では「エボラ出血熱などの感染症で死亡した場合を除き、遺体が公衆衛生上の脅威になることはほとんどない」と指摘。その上で「早急な埋葬は遺族の精神状態に悪影響を与えるほか、法的問題も引き起こす」と訴えています。
国連の報告書ではすでに1000人以上が集団埋葬されたということですが、現地では遺体を収納する袋が不足していて、ICRCは15日、本部があるスイスからリビア東部の中心都市ベンガジへ5000枚の遺体袋を空輸したということです。
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