災害時に子どもでも食べやすいものを作れるようにと、子育て世帯を対象にした炊き出し訓練が15日、山口県山口市でありました。

地域の子育て支援拠点が行った訓練には、小さな子ども連れの保護者が参加しました。講師は、山口県赤十字防災奉仕団の國清英子さんで、メニューはサバ缶とトマト缶を使ったカレーです。

まずは米を袋を使って炊きます。高密度のポリエチレンでできた耐熱性に優れた袋に米と、同量の水を入れ、空気を抜き、そのまま鍋のお湯に入れ30分沸騰させるだけ。10円玉程度の気泡が残っていると破裂するため要注意です。

カレーの材料はサバ缶、トマト缶、タマネギそして固形のカレールー。これも、ポリエチレン製の袋に入れ、お湯で調理します。

気になる味は・・・?

木村那津美アナウンサー
「トマトの酸味と鯖のうま味がしっかり詰まってますね。ご飯も軟らかく炊きあがっています。これが避難所で出てくると安心にも繋がりますね」

食器に移し替えずに食べることもできます。白米のみで炊きあげた場合は3日、酢を混ぜるとおよそ1週間保存することもできます。

吉敷つどいの広場楽楽楽 鳥井智美さん
「被災したときにどういった行動をとったらいいのかとか、防災食の準備とかそういったことも知っておいてほしかったので、毎年こういう講座を開催しています」

参加者
「想像以上においしくてびっくりしてます」
参加者
「ご飯の水の量を変えることで軟らかくできたりとか、臨機応変にできるのがすごくいいなと思いました」

協力した日本赤十字社は、今後も依頼があれば講師に出向くとしています。