9日、鳥取県米子市のバイオマス発電所で爆発・火災が発生しました。鳥取県の平井伸治知事は14日、調査チームを立ち上げ現地調査を行うとし、国に対しても安全対策を要請する考えを示しました。

突然起きた爆発を、BSS山陰放送の情報カメラがとらえていました。9日、鳥取県米子市にある米子バイオマス発電所で爆発を伴う火災が発生し、鉄骨製の壁が吹き飛ぶなどしました。

付近の住民
「爆弾が落ちたんじゃないかというぐらい衝撃と地鳴りがして、何が起こったんだろうという感じがしました」

鳥取県 平井伸治 知事
「住宅地に隣接した地域でもありまして、危険を伴ったことになったというのは、看過しがたいところであります」

14日の記者会見で平井伸治知事はこのように述べ、事業の所轄省庁・経済産業省へ原因究明に向けた調査などを求める緊急要請を文書で行ったことを明らかにしました。

このバイオマス発電所では、今年に入って起きた火災がこれで3回目です。

全国でもバイオマス発電所での火災が相次いでいて、今年3月には、京都府にある舞鶴発電所で木質ペレットなどのバイオマス燃料供給施設で火災が発生。

今年1月には千葉県にある袖ケ浦バイオマス発電所で、木質ペレットの貯蔵サイロで火災が発生し、およそ4か月後に鎮火が確認されました。

平井知事は、今年に入り全国のバイオマス発電所で火災が相次いでいることから「1つの社会問題として考えていくべき」として、9月中にも県や市、専門家による調査チームを立ち上げ、現地調査を行う考えを示しました。