原発の使用済み核燃料を一時的に保管する中間貯蔵施設の立地可能性調査を受け入れた山口県上関町で、町議会の一般質問が始まった。
山口県上関町では8月18日の町議会で、中国電力からの提案を受けて、立地可能性調査を容認したが、住民が抗議活動をするなど賛否が分かれている。

一般質問で柏田真一議員が「8月18日の議会前、町長の乗った車が反対する住民らに取り囲まれ、警察が出動する事態に。車両がへこんで修理することに。常軌を逸した抗議と言わざるを得ない」などとし、抗議活動への今後の対応をただした。
西町長は「節度ある冷静な対応をお願いしたい」と答弁した。そのうえで抗議活動を「町外の人があおったもの」とし、「町外の人があおって、扇動して、町民が被害を被ることはあるべきではない。立場は違えど冷静に議論を尽くして進めたい」とも述べた。

また山戸孝議員が、中間貯蔵施設の調査容認の撤回を求めたのに対し、西町長は「住民説明会も事業者や国に参加してもらい、できるだけ早く開催したい。町の将来を決める大事な問題だと思うので、住民みんなできちんと判断できるよう取り組んでほしい」とし、調査容認の判断を撤回することは考えていないとした。
きょうは議員7人が質問に立つ予定。














