学校給食などを提供する広島の業者が全国の学校などで食事が提供できない事態になっている問題です。
山口県周南市にある私立桜ケ丘高校では11日、業者から別の業者への事業移管を検討していると伝えられ、学校関係者はひとまず安心した様子をみせました。

広島市の「ホーユー」は全国およそ150施設に食事を提供していまいしたが、このうち半分程度の提供が停止していて、近く破産を申し立てる予定です。
ホーユーは、仙台市の業者に事業を移管する見通しで、山口県内では10施設程度が対象となっていますが、3施設は対象から外れていました。

このうち桜ケ丘高校は、先週ホーユーから「今後、契約は継続できない」と連絡があり、対応を進めていました。ところがきのう夕方、ホーユーの関係者らが高校を訪れたそうです。

桜ケ丘高校 熊安洋校長
「食堂営業の継続につきまして前向きに検討していきたいと」

食堂のメニューを1割程度値上げすることなどを条件に、事業移管を検討したいと申し入れがあったそうです。

桜ケ丘高校 熊安洋校長
「少し今の段階では安心をしております1週間前とは状況がかなり違ってきておりますので、ただまだ契約はしておりませんのでどうなるのかは分からないですけど」

桜ケ丘高校の食堂は生徒や教員およそ600人のうち2割程度が利用しています。

生徒
「続いて欲しいと思います」
「ここのごはんはおいしいのでもっと食べたいって思うので」
生徒
「こうやってみんなで楽しく食べてリラックスできるところなので楽しいです」
生徒
「食堂のおばさんたちも好きだし食べにくるのが好きだから、私自身も(食堂を)守って欲しいと思うしそうしてほしい(守って欲しい)ですね」
桜ケ丘高校 熊安洋校長
「本当に長い間桜ケ丘には食堂があって食堂で食事をするというのが普通の状況ですので、やはりこういう日常というのを大切に守っていきたいと思っております」

高校は、ホーユーから事業移管先と指定された仙台市の業者に意向を伝えていて、事業移管されれば、食堂は継続される見通しです。














