■女子サッカー パリ五輪アジア2次予選 日本代表 2ー0 ウズベキスタン代表(日本時間29日、ウズベキスタン・タシュケント)

なでしこジャパン(世界ランキング8位)が29日、パリ五輪アジア2次予選でウズベキスタン代表(同50位)と対戦。南萌華(24)、千葉玲海菜(24)のゴールで2対0、2連勝を飾った。

2大会連続となる6度目のオリンピック出場を狙うなでしこジャパンの先発はインド戦から中2日となり、9人を変更した。GKは山下杏也加(28)、DFは清水梨紗(27)、南萌華(24)、高橋はな(23)、遠藤純(23)、MFは熊谷紗希(33)、長野風花(24)、林穂之香(25)、清家貴子(27)、宮澤ひなた(23)、FWは千葉玲海菜(24)。

2戦目の相手は開催地のウズベキスタン代表、さらに元日本代表のDFの本田美登里氏(58)が率いている。本田はかつて湯郷の監督時代に元日本代表の宮間あやを指導、さらにU―20日本代表のコーチも経験するなどなでしこのサッカーを知り尽くした監督。

日本代表は前半1分、積極的にボールを奪いに行き、敵陣で奪うと左の宮澤から中央の千葉にスルーパス。決定的なチャンスもゴールを決められず。すると、一瞬の隙を付かれ、ウズベキスタンが狙っていたカウンターで日本陣内に攻め込むと中央へスルーパス。キーパー山下が飛び出し、ゴールを防いだ。

すると10分、左から遠藤のコーナーキックに一番奥に待ち構えていた南が相手ディフェンスに競り勝ってヘディングシュート。日本が先制点を奪った。

さらに15分、遠藤からのスルーパスに千葉が走り込み、左サイドの角度のないところからシュートを打つと相手ディフェンスの足に当たりゴールマウスに吸い込まれ日本が2点目。アジア大会7得点の千葉が今大会初ゴールをマークした。

その後は日本が中盤でボール回しをして、無理には攻め込まず。ウズベキスタンも2点奪われても守りを固め、これ以上の失点を防ごうと前半15分以降は膠着状態で前半を終了した。

後半に入っても日本は中盤でのボール回しに徹して、後半25分で両チームのシュートは0本、前半15分以降、55分間シュートが放たれていない。今大会は中2日での試合、7日間で3試合をこなす強行スケジュールのため、日本は選手交代を上手く使いながらケガも回避しながら無理をしての攻撃を見せなかった。

後半は両チームともシュート0本で終了。なでしこジャパンのボール支配率が91%、パス回数は1466、成功率は96.9%となった。2連勝のなでしこジャパンは中2日、11月1日に最終戦となるベトナム代表との試合に臨む。