大分県別府市で避難生活を送るウクライナの人たちが日出町の農家で稲刈りを体験しました。
この取り組みはウクライナから別府市に避難している人たちに農業体験を楽しんでもらおうと、日出町の農家、上田幸徳さん(68)が企画しました。上田さんが所有する田んぼに9日、避難民の家族ら10人が集まり、実際にコンバインに乗って稲刈りを体験しました。避難民を支援する「NPO法人ビューティフルワールド」によりますと、ウクライナでは小麦や穀物をはじめ農業が盛んで、日本の農業に興味を持つ人が多いということです。
異国での暮らしが長期化するなか、ウクライナの人たちにとって楽しいひと時となったようです。
(オレーシャ・ツビリュークさん)「上田さんが機会を作ってくれたことに感謝している。これまでにも何度か参加させてもらい、今回収穫を体験できて興味深かった」
(上田幸徳さん)「私たちで何かできることがないかなと思い始めた。こういうことがきっかけでみなさんが明るくなればいい」
上田さんは今後も「ウクライナの人たちに家庭菜園の場を提供するなど支援を続けたい」と話しています。