瀬戸内国際芸術祭の実行委員会の総会がきのう(10日)開かれ、2025年から新たにさぬき市、東かがわ市、宇多津町の3つの市と町が加わることになりました。早速地元からは期待の声が上がっています。

瀬戸内国際芸術祭2025。さぬき市では、瀬戸内の多島美を望む大串半島や白砂青松で知られる津田の松原、平安時代から門前町や港町として栄えた志度の町並みが会場の候補となっています。

平賀源内が生まれたことでも知られる志度では、早速商店などから期待の声が上がっていました。

(地元の人)「やっぱりうれしいですね。今まで本当に東の方では何も瀬戸芸とか関係ないような状態だったので、それがこっちにも来るということで非常に期待しています」

「空き家ばっかりでね。この空き家をどうしたらいいか、もう一回ね、昔からここはにぎやかなところだったので、にぎやかになれたらなと思います」

さぬき市と東かがわ市、宇多津町の3市町が新たに加わることとなった瀬戸内国際芸術祭2025。開催地域を広げることで、瀬戸内海の多面的な魅力を伝えるとともに、関西万博の影響で増加が予想される来場者の分散も目指します。

(瀬戸内国際芸術祭 福武總一郎総合プロデューサー)「香川県の瀬戸内海沿岸部の市町が全部そろったということで、「海の復権」ということを掲げる瀬戸芸としても、ひとつのいい形ができた」

総会の会場には、新たに瀬戸芸に加わるさぬき市と東かがわ市の市長、宇多津町の町長も姿を見せていました。

(大山茂樹さぬき市長)「さぬき市も今人口が非常に減少してて、地域の活性化ということで、そのためには交流人口、外部の人との交流が必要で、瀬戸芸が3年に一度ですけど、ひとつのきっかけになればと思って参加することにしました」

人口減少に悩む地域の活性化策としての期待も大きい2025年の瀬戸内国際芸術祭。実行委員会では今後、新たに加わった3市町で調査を行い、具体的な会場選定を行うことにしています。