■プロ野球 阪神 5-1 広島(9日・甲子園)
首位・阪神は今季4度目の7連勝を飾り、優勝マジックを3つ減らして「7」に。2回に4点を奪うと試合の主導権を握り、1点を返されたがリードを守り切った。
チームは76勝44敗4分とし、貯金は05年以来となる「32」。2位・広島との直接対決2連勝でゲーム差は10に広がった。今季広島戦はこれで12勝7敗1分とし、負け越しなしが確定したため、他の条件と重なりマジックが10から3つ減るケースとなった。優勝は最短で14日の巨人戦(甲子園)。
今季18度目先発の大竹耕太郎(28)が、6回2/3(91球)を投げ、5安打1失点(自責0)、四死球0の好投。前日の村上頌樹(25)に続き、自身初の2桁10勝目(2敗)を挙げた。
打線は広島先発の森下に対し2回、先頭・佐藤輝明(24)が二塁打で出塁すると、ノイジー(28)が先制タイムリーを放った。さらに送りバントと木浪聖也(29)のヒットで1死一・三塁のチャンスを作ると、大竹、近本光司(28)の連続タイムリーで4-0とリードした。大竹はプロ初の長打(二塁打)をマークし、塁上で喜びを爆発させた。
5回は1死から中野拓夢(27)、森下翔太(23)の連打で二・三塁とすると、大山悠輔(28)の三ゴロ間に5点目を奪った。
先発の大竹は、今季広島戦は5試合で4勝0敗、防御率0.76(試合前時点)と抜群の相性。この日も序盤から安定した投球を続け、2回から4回まで3イニング連続の3者凡退。5回、6回はヒットでランナーを背負ったが二塁を踏ませず。
だが5点リードの7回は、2死で佐藤輝の悪送球でこの試合初めて二塁に走者を進めると、田中にタイムリーを浴び、1点を返された。大竹はここで降板。バトンを受けた石井大智(26)は、続く代打・デビッドソンを空振り三振で切り抜けた。
5-1で迎えた9回は、8回途中から続投の3人目・桐敷拓馬(24)が2死一・二塁とすると、守護神・岩崎優(32)に交代。最後はデビッドソンを二ゴロに打ち取りゲームセット。岩崎はリーグ単独トップの31セーブ目を挙げた。














