学校給食などを提供する広島市の業者が、全国の学校などで食事が提供できない事態になっています。

業者は県内の多くの施設で別の業者に事業移管をする見通しですが、周南市の私立高校では新たな業者が見つからず対応を急いでいます。

広島市の「ホーユー」は全国およそ150施設に食事を提供していまいしたが、このうち半分程度の提供が停止していて、近く破産を申し立てる予定です。

ホーユーは、JNNの取材に全国およそ30施設で、仙台市の業者に事業を移管する見通しが立ったことを明らかにしました。

ホーユーによると、県内ではおよそ10施設が移管され、対象外は3施設です。

周南市の桜ケ丘高校は、ホーユーが食堂を運営し、生徒に食事を提供しています。
きのうホーユーから「今後、契約は継続できない」と連絡があったそうです。

桜ケ丘高校 熊安洋校長
「驚きが先でした、いきなり連絡がありましたので、まさかということで」「他の業者等もあたっていきたいとは思いますけど、ちょっと難しいかもしれないなと考えております。(生徒の)不利益にならないようにしていきたいと思っております」

食堂は教員や生徒およそ600人のうちの2割程度が利用しています。

安達アナ「食堂はどれくらい使ってますか」
生徒「週4日くらいです」
「食堂のごはんが大好きなので食べられなくなるのはさみしいなと思います」

「(食堂は)みんなが仲良く話して楽しい場所だと思うのでこの場所がなくなるのは悲しいですね」

食堂はあすも営業する予定ですが、近く営業が打ち切られる見込みです。
新たな業者は決まっておらず、学校は対応を急いでいます。