9月6日は何の日かご存じでしょうか。新潟市 西蒲区の岩室温泉で代表的なある「黒い」ものが記念日に制定されました。

新潟市 西蒲区の岩室温泉にある高志の宿「高島屋」です。

その黒いものの正体がこちら、全国でも珍しい真っ黒な温泉「黒湯」です。

9月6日の9と6を「くろ」と読み語呂合わせで「岩室温泉・黒湯の日」と定められました。

【記者リポート】「岩室温泉の黒湯、大きな特徴は温泉に入るとこのように手や足が黒くなるんです」

黒湯には硫黄と鉄の化合物「硫化鉄」が含まれています。刺激が少なく長時間でも入りやすいのが特徴で冷え性にも効能があるそう。

しかし、「硫化鉄」の細かい粒子が体につく事でこんなことも…
【高志の宿 高島屋 高島あずみ 若女将】「『きれいになるためにお風呂に入ったのに、入ったら黒くなった。どうしてくれるのよ』ってすごく怒られて」

体に悪影響のない「硫化鉄」ですが、お尻などが黒くなることで理解されないこともあったといいます。

【高志の宿 高島屋 高島あずみ 若女将】「地元の方から『せっかくそんなに黒いのであれば、それを強みに何か売り出していけばいいじゃないか』とアドバイスをいただいて、そうか、その手があったって逆転の発想ですね」

岩室温泉旅館組合は記念日の登録制度を設けている日本記念日協会に申請を行い、22年12月、9月6日を「岩室温泉・黒湯の日」として制定しました。

温泉だけでなく地元 西蒲区で作られた真っ黒なジェラートなど、黒湯に関連した様々なお土産も用意して盛り上げます。

6日は記念日に制定されてから初めて迎える9月6日、女将も期待を寄せています。

【高志の宿 高島屋 高島基子 女将】「町が一つずつ元気になっていくんですね。これからも一つずつ増やしていって、一人ずつ元気になっていけばいいなと思ってました」

今月10日には記念日認定セレモニーも開かれる予定です。