監視カメラの映像に映っていた黒い動物は青森県むつ市のブドウ畑で3日に撮影されたクマです。畑では8月下旬からこれまでに約300キロの被害が確認されました。このほかにも青森市のファームではイタチ科のアナグマが捕獲されました。県内でこれまで経験したことのない食害や動物の出没が相次いでいます。
畑にセンサーの音が鳴り響くなか、クマがゆっくりと網に近づき隙間からブドウの匂いを嗅いだあと画面の外へ消えていきます。この映像が撮影されたのは青森県むつ市のサンマモルワイナリーのワイン用のブドウ畑です。8月29日からこれまでにナイアガラとシュロンブルガーという2つの品種であわせて約3000房。重さにして300キロほどが食い荒らされているのが確認されました。被害があるのは畑を囲った網のすぐそばに植えた木が中心でクマがどのように畑を歩き回っていたのかがわかるといいます。
エムケイヴィンヤード圃場管理部 築舘文徳部長
「これがクマの通り道なんですけど、ここまできて、こうやって下げるんですよ。下がったところを恐らくこうやって食べている」
サンマモルワイナリーの畑では2020年にもクマの食害が160キロほどありました。このためサンマモルワイナリーはクマが嫌がるとされる大きな音が鳴る花火を導入するなど対策を強化してきました。
サンマモルワイナリー販売部 春日一心さん
「3年前に被害にあってからこれまで対策を強化したのもあってそんなにクマの目撃も、被害もなかったので久しぶりの被害なのでショックです」
一方青森市駒込の農園、清水ファームではクマの痕跡が見つかりました。人の手のひらほどの大きさのくぼみはクマの足跡とみられます。畑のうねを横切るように点々と続いています。この農園でクマの痕跡をみつけたのは初めてで、これから秋に向けての作業に加え、近くに住宅があることから恐怖を感じるとしています。ただ、青森市ではクマの出没が相次いだため現在、捕獲用のわなが足りなくなり打つ手がないということです。
こうしたなか、クマとともに畑を荒らしている動物がイタチ科のアナグマです。清水ファームではトウモロコシやキュウリが食べられる被害にあい、この夏5匹を捕獲しました。
これまで経験したことのない食害や動物の出没。クマに関しては県によりますと4日現在、2022年を150件以上上回る412件の出没があり、県はクマがエサを求めて行動範囲を広げる恐れなどがあるとして注意を呼びかけています。














