人手不足を感じている企業の割合が過去最高水準に増えています。食品メーカーでは、人手不足を乗り越えるためロボット活用をはじめとした新たな取り組みを次々と始めています。
記者
「こちらの社食では、全自動でロボットがサラダを盛り付けています。90秒ほどでサラダが完成しました」
きょう、キユーピーの社食に登場したのは、サラダの自動盛り付けロボットです。レタスやクルトンなどおよそ10種類の材料をロボットが自動で計量。次々とサラダボールにのせていきます。
キユーピーは今年6月、調理ロボットを開発するベンチャー企業と資本業務提携を結びました。その狙いは?
キユーピー 渡辺龍太取締役
「労働力不足という問題も徐々に顕在化してきてますので、惣菜の製造現場をロボット技術を活用して自動化していく」
食品工場ではこれまでのロボットでは調味料などの計量をグラム単位で誤差無く行うのは難しく、人の手で行っていました。キユーピーは将来的にこうした新たなロボットを工場などに導入し、人手不足を補いたい考えです。
帝国データバンクによりますと、正社員の不足を感じている企業は過去最高の51.4%、非正社員でも30.5%と5年ぶりに高い水準となっています。
一方、工場で働く人たちの食事をめぐっても新たな取り組みが。埼玉県狭山市にある24時間稼働の印刷工場。働く人の食事も24時間必要となりますが、食堂を24時間空けておくには人手が足りず…
記者
「こちらは工場の休憩所なのですが、冷凍食品の自動販売機があります」
休憩所に去年12月から、日清製粉ウェルナが開発した冷凍パスタを販売する自販機を置き始めました。
DNPテクノパック 狭山工場 徳田誠氏
「食堂の人員を24時間配置することはできませんので、そのような人手不足、解消するためにこの自販機すごく活躍しているかなと」
日清製粉ウェルナは、このように人手不足に困る社食や寮などに、自販機会社とタッグを組んで試験的に展開する予定です。
人手不足は当面続く見通しで、企業は対応に迫られています。
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