大分県国東市で8月、高齢者の保護や詐欺被害を未然に防いだ男女3人に警察から5日感謝状が贈られました。

国東警察署から感謝状が贈られたのは国東市国見町の無職、磯崎健市さん(67)ら3人です。

磯崎さんは8月29日の午前11時半頃、帰宅するため車を運転中、自宅近くの道路脇で、家庭菜園の支柱にするため、斜面に生えている竹を切る作業している男性(90代)と軽トラックを見かけました。そして、午後2時頃、再び通った時に車はありましたが、男性は見あたりませんでした。

磯崎さんはいったんその場を離れましたが、気になり30分ほどして戻って車を降りると道路の端に落ちているナタを見つけ、およそ6メートルの斜面の下に男性があおむけに倒れているのを発見しました。

磯崎さんが声をかけたら手を上げましたが心配になり、駐在所に連絡。4~5分で救急車がきて、男性は救助されました。

(磯崎健市さん)「大した事とは思ってなかったけどびっくり。こんな大それた賞状をもらうのは消防団以来。次の日、本人が元気に帰ってきたと聞いて安心した。常日頃、変だなとちょっと思ったときは、見るなり声かけるなり気をつけている。特別な事とは思ってない」

また、国東市安岐町の飲食店従業員、安部若菜さん(34)は8月5日の深夜、路上に裸足で座り込んでいた90代の男性に声をかけて保護して、警察に連絡しました。

(安部若菜さん)「元々私が祖父母が大好きだったので、そういう方を見ると心配になっちゃう性格なので、そこは勇気を出して声かけしました」

8月19日には、国東町のコンビニで電子マネー6万円分を購入しようとした60代の男性に声をかけて、詐欺の被害を未然に防いだ田代美香さん(55)にも感謝状が贈られました。