北朝鮮の金正恩総書記が今月、ロシアを訪問しプーチン大統領との会談を計画していると、アメリカメディアが報じました。武器の供与などが話し合われるものとみられます。

ニューヨーク・タイムズは4日、アメリカなどの政府当局者の話として、金正恩総書記が今月ロシアを訪問し、プーチン大統領との会談を計画していると報じました。

ロシア極東のウラジオストクで今月10日から開かれる東方経済フォーラムの場で会談する可能性があり、金総書記は平壌から列車で移動するとみられるとしていますが、モスクワで会談する可能性も指摘しています。

プーチン大統領は北朝鮮に対して砲弾や対戦車ミサイルを送るよう求めている一方、金総書記はロシアに対し人工衛星や原子力潜水艦に関する先端技術に加え、食料の提供を望んでいるとし、こうしたことについて話し合われるとみられます。

2人の会談が実現すれば、2019年4月以来となります。

アメリカ政府高官は先週、金総書記とプーチン大統領が2国間の軍事協力の強化に向けて書簡を交わしたと明らかにし、北朝鮮からの武器の供与について、交渉が進展していると指摘していました。