どう取り締まる? “路上飲み”

日比キャスター:
海外に目を向けると、米ニューヨーク州、カリフォルニア州、ロシア、シンガポールなどでは公共の場での飲酒が禁止されています。ですが、日本では路上飲酒を禁止する法律はないです。

渋谷区では特に多くの人が集まり、ゴミの処理なども迷惑行為として問題とされてきました。2019年から条例で「ハロウィーン、年末年始は公共の場での路上飲酒は禁止」ということになっていますが、渋谷区の担当者は、「今回のパトロールで改善がなければ、路上飲酒禁止の期間を通年に広げる場合もあるかもしれない。それでも続くなら罰金なども検討せざるを得ません」としていました。

では、路上飲酒を禁止する法律はできるのか?専門の弁護士に聞いてみたところ…

上原総合法律事務所・上原幹男弁護士
「日本では販売・小売りなどの観点から、法律による公共の場での飲酒を禁止するのは難しいのではないか。現時点では条例で罰則をつけるのが限界なのでは」

若新雄純・慶応大学特任准教授:
渋谷区の担当者の方のメッセージはすごく丁寧で、「できることなら出したくないんですよ」って言い方ですよね。

ルールって、社会を良くするというよりは、これ以上悪くならないようにって最後の歯止めをするものですから、基本的には自分たちの意識や動きで社会を良くしていって、それでもどうしようもない部分だけルールを制定する社会であってほしい。何でもかんでも細かいとこまで決まると、子どもたちが公園でボール遊びができないような、鍵のかかった公園があちこちにできるってなっちゃうわけですが、それは避けたいですよね。