2026年度の完成を目指す首里城の再建に向けて、正殿の工事で初めてとなる柱の設置作業が始まりました。

正殿工事で初めて設置された柱は長さおよそ7.2メートル直径およそ40センチの奈良県産ヒノキです。

再建工事が進められている現場では4日午前、大きな柱がクレーンで慎重に吊り上げられながら正殿中央の「御差床(うさすか)」と呼ばれる玉座の周りに立てられました。

清水・國場・大米特定建設工事共同企業体 川上広行所長
「無事に建て方(組み上げ工事)が開始できるということで、あまりほっとしたらいかんのでしょうけど、ほっとしています」

正殿の骨格となる柱と梁は合わせて513本の木材が使われ、そのうちの2本は県内で切り出されたオキナワウラジロガシが使用されます。

柱と梁はことし12月までに組み上がるということで、3年後の完成に向け着々と工事が進んでいます。