富山に秋の訪れを告げる「越中八尾おわら風の盆」は3日、閉幕しました。各町内で三日三晩唄い踊り継ぐとされた伝統行事は、規模を縮小しながらも去年を上回る19万人が訪れました。

おわらの伝統を受け継ぐ11の町では最終日の3日夕方、町流しや舞台踊りなどが始まりました。

富山市八尾町諏訪町 3日午後10時過ぎ

訪れた多くの人が見守るなか、哀愁誘う胡弓の調べに乗せ、踊り手たちが優美な舞を披露、県外からの観光客も踊りの輪に加わる姿も見られました。

また、石畳の美しい諏訪町でも午後10時過ぎ、ぼんぼりの光に照らされた通りを男女の踊り手たちが輪になってしっとりと舞う姿が見られました。

ことしのおわら風の盆は、去年に続いて前夜祭や競演会は行わず、町流しの時間も短くするなど規模を縮小しての開催でした。

天気に恵まれ週末とも重なったことから、去年の人出17万5000人を上回る19万人が訪れました。