水の量が少なくなった農業用の水路に取り残された魚などの生きものを助けようと、新潟県柏崎市の小学生による「救出作戦」が実施されました。児童たちはどんな生きものと出会えたのでしょうか。
「大きい魚!」

児童たちがいるのは連日の猛暑で枯れた川…ではなく、新潟県柏崎市の田んぼに水を送る農業用の用水路です。

このあたりの地域では、十日町市から柏崎市を流れる鯖石川から農業用の水を引いていますが、9月に入ると取水を止めてしまうため、水の量が減った用水路に魚などの生きものが取り残されてしまうのです。

そこで、柏崎市の北鯖石小学校では4年生が毎年、鯖石川に通じる排水路まで魚を移す「お魚救出作戦」を行っています。今年は荒浜小学校の5年生も初めて参加しました。

【児童は】「(魚を)助けられています。でもまだ怖がって逃げちゃう子がいて、そういう子たちもちゃんと助けてあげないとかわいそうだなって思います」
【奥只見レクリエーション都市公園 藤塚治義さん】
「ナマズは今は非常に減っていますが、昔は田んぼの用水路や排水路に普通にいた魚でした」
この「お魚救出作戦」は児童にとって、農業用水の役割や水辺の生きものについて学ぶ場ともなっています。

4日はアユやコイ、ドジョウやナマズモクズガニなど24種類以上の生きものの救出に成功しました。