ウクライナ南部で3日、ロシア軍によるドローン攻撃があり、ウクライナ産穀物の輸出ルートとなっているドナウ川の港湾インフラが被害を受けました。

ウクライナ南部オデーサ州の当局者は3日、3時間半にわたってロシア軍のドローン攻撃があり、2人がけがをしたと明らかにしました。

ウクライナ軍はドローン22機を撃墜したとしていますが、ルーマニアとの国境を流れるドナウ川の港湾インフラが被害を受けたということです。

ロシアが黒海での穀物輸出をめぐる合意の履行を停止して以降、ドナウ川はウクライナ産穀物の主な輸出ルートとなっていて、ロシア軍はこれまでも川沿いの港湾施設に攻撃を行ってきました。

これについて、ウクライナの大統領府長官は「ロシアのテロリストは世界に食糧危機と飢餓を引き起こそうとしている」と非難。

ウクライナ産穀物の輸出再開をめぐっては、トルコのエルドアン大統領が4日、ロシアのプーチン大統領と会談を行う予定で、事態の打開につながるかが焦点となっています。