富山県高岡市内の保育施設では、幼い年代から子どもが生まれる過程などを知り、性教育の重要性について学んでもらおうという取り組みが行われています。

講師:「一つの卵子一つの精子が一緒になって、あかちゃんの卵ができました」

高岡市の保育施設「こどものその」。開かれたのは「幼児期からの性教育」についての講座です。

これは小中学校での性教育が十分に浸透していないという現状を受けて開かれたもので、3歳以上の園児とその保護者が参加しました。

「性」に対してSNSで誤った知識が広がり、予期せぬ妊娠につながるケースもあることから今回は、保護者らが幼い頃からの性教育の必要だとして講座を企画しました。

園児の母親が出産体験を語ったあと実際に園児たちに生後2か月の乳児を抱っこしてもらい、命の重みについても体感してもらいました。

保護者:「自分が子どもの頃もきっと親も探り探りで(性教育について)教えてくれたり、いま学校でなんとなく教えてもらったりしたことで学んできたので、それでは足りないなというか、きょうみたいな話をしてもらえてよかったと思います」

助産師(保護者)岩田由美子さん:「人がどうやって育つんだろうという素朴な子どもの気持ちなので、」そこで(幼児期に)聞いたとなると思春期で聞いても、聞いたことあるし大人たちは本当のこと言ってくれていたんだなということが分かるので、これから生きる力を前向きに捉えることができると思います」