まずは6月はじめに降った「ひょう」の被害です。福島県内の農作物への被害は、県内17の市町村で12億8000万円あまりに上ることがわかりました。伊達市では、あんぽ柿用の「カキ」に深刻な被害が確認され、農家は悲痛な声を上げています。
水津邦治アナウンサー「伊達市月舘町のカキ畑です。ひょうの被害で葉っぱに穴があき、花芽も痛んでしまっています」
伊達市月舘町の千葉喜一郎さんのあんぽ柿用のカキ畑です。6月3日に降ったひょうの影響で、500本あるカキの木の多くに被害が出ました。
あんぽ柿農家 千葉喜一郎さん(73)「一番最初は遅霜にやられて、この畑は全滅。1か月ぐらい遅れて、ようやく新芽が出てきてこの状態になっていた。そして、このひょうでまた同じ災害。去年も霜にやられて全滅で、また2年連続で今年もまたやられて」
県のまとめによりますと、県内の農作物の被害は速報値で、ナシやリンゴ、モモ、キュウリなど17の市町村で12億8000万円あまりに上っています。
伊達市では、あんぽ柿の原料となる「カキ」の被害が28ヘクタール、金額にして1600万円あまりが確認され、そのほとんどが「月舘町」です。栽培面積のおよそ7割に被害が出ました。
カキの栽培を始めて40年。千葉さんは、遅霜の被害のあとに、花芽が付き始めた時だけにショックは隠せません。
千葉さん「カキ(の実)もならないのに、消毒したり草刈りをするのはなんか力が出てこない。カキがなるのなら、一生懸命やる楽しみがあるけど。管理するのも」
さらに、野菜の苗を栽培するビニールハウス7棟にも大きな被害が出ました。4棟分は自費で買い換えましたが、残りは手付かずだといいます。
千葉さん「今、ビニールが高いから世の中何でもかんでも値上がりして・・・」
先が見えない不安と戦いながら、千葉さんは行政の支援を望んでいます。
千葉さん「補助事業でもあれば買うか、なかったら我慢して、今年もう1年ぐらい使ってみるか。せめて支援をしてもらえれば・・・」
千葉さんはまもなく、あんぽ柿を包む袋の予約をしなくてはいけないそうですが、収穫量が見込めないため、どうしようか非常に悩んでいるということです。県は、詳しい被害調査を進めながら、農家への技術的な支援に加え、金銭的な支援も含めた支援策を検討しています。
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