大手百貨店では61年ぶりとなったストライキ。交渉の舞台裏には何があったのでしょうか。
あす、ストライキが行われる西武池袋本店前です。高級ブランドなどのテナントや人気の高いデパ地下なども含め、あすは全館臨時閉館となります。
「結構(百貨店を)使っていて、買い物によく来るので困る」
ともに避けたかったストライキが決行となったのは、お互い引くに引けない事情があります。
セブン&アイは、去年11月に業績不振の続くそごう・西武の売却方針を決めてから9か月経ちましたが、組合や地元などからの理解が得られず、すでに売却期限を2度延期。これ以上混乱が続くことで、売却価格の引き下げなどマイナスの影響がこれ以上広がるのを食い止めたい狙いがありました。
一方、組合としても売却後に百貨店の売場が縮小することになれば、雇用や事業の継続が脅かされるという強い懸念が、何度交渉を重ねても払拭できず、両者の溝は最後まで埋まらなかったわけです。
ストライキが決行されてもセブン&アイは、あす臨時取締役会を開き、売却を正式に決定する決議を行う方針で、組合が反対する中、売却を強行するという極めて異例の事態となりました。
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